淡中 圏の脳髄(永遠に工事中)

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In the long run, we are all dead

Twitterの右上のキラキラ

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Twitterの右上のキラキラ

Twitterの右上のキラキラの正体は一体なんなのだろうか。いくら考えてもわからなかった。

色合いからクリックなりタップなりできる要素であることは、長いインターネット経験からわかった。しかし、こんな得体の知れないものをクリックしたくない。

UIというのは、見ればそれを操作した時に何が起こるか自然にわかるものであってほしいし、理想的には意識することすらなく使えるものであってほしい。しかしこのキラキラは一体俺に何を求めているのか。何をしてほしいのか。全くわからなかった。

もしかして、このボタンは押して欲しくないのだろうか。Twitterはこのボタンを押されると困るのであろうか。

おそらくTwitterは何かを隠している。しかし隠しきれずにその光が漏れている。その光がこの右上のキラキラなのだ。

私はこのキラキラの正体を明かさねばならない。そう思った。どんなに長い旅になろうと、このキラキラの光源を求めて、野を越え山を越えなければならない。

しかし、旅に出るわけにはいかない。なぜなら仕事があるから。有給はコミケ休みに使わなければいけないので、あまり贅沢に使うわけにはいかないのだ。

だから、頭で考えるしかない。Twitterのタイムラインが表示されたディスプレイだけが青白く光る、暗い部屋の中で一人、考え続けるしかないのだ。

なぜTwitterはそれを隠そうとするのか。隠すからにはそれは大事なものに違いない。そして、それをTwitterは独り占めにしているのだ。

それがなんなのかは、Twitterが我々に何を提供しているかを考えると、逆にわかるかも知れない。

Twitterが我々に提供しているもの、それはホームだ。

TwitterのWebクライアントだと家のアイコンの横にホームの文字が見えるだろう。

しかし、本当にこれがホームと言えるのだろうか。「トップツイートがタイムラインで優先的に表示されます」とあるが、そんなもの見たくない。私はただフォローした人のツイートとリツイートが見たいだけなのだ。選んでもいないツイートは見たくないし、フォローした人がフォローしてる人のツイートも見たくないし、「いいね」したツイートはなおさらだ。

しかし、Twitterは我々をこのホームにどうしても縛り付けたいらしく、一定時間アクセスしないとこのホームに戻すとまで言っている。まあ、私がTwitterをしていない時間というのは、私がこの世界に存在していない時間しかありえないので、そんなことはとてもありえないだろうが。

なぜ、Twitterは我々にこのようなまがい物のホームを押し付けるのか、それは恐らくTwitterが本物のホームを独り占めにするためである。

そう考えると、世の中の全てに説明がいくことがわかるだろう。電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも、全てこれが鍵だったのだ。

恐らくTwitter社の地下奥深くに、それはある。本当のホーム。選ばれた少数の人間だけが、それを見ることができるのだ。

きっとそれは輝かしいものに違いない。

いつか我々は立ち上がらなくてはいけないだろう。本当のホームを自分たちの手に取り返すために。

Twitterの右上の光は、我々にそう告げているのだ。そうに違いない。

解説

TwitterのTwitterクライアントにはちょっと前からあったが、それがWebクライアントにもできて、我慢できなくなって小説を書いた。

「お父さんのところに来てる女の人がバカだからその人たちについて小説書くよ」と言って小説を書き始めたフローベールとだいたい同じようなモチベーションで小説を書いているとも言える(ほんとか?)。

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